ピアニスト・神田冬樹 Web上演奏会
音楽というのは面白いもので
同じ曲でもカバーする人によってずいぶん違った印象になります。
「おじさまと猫」を読んでいて
特に3巻、
「最高の演奏だった」と描かれているリサイタルや
神田サンにあこがれる子供たちの前で弾いた演奏
(これを聞いた日比野サンは完全に打ちのめされています)
どんなピアノだったのだろう、と想像する、というより前に
絵を見ながら、頭の中で、あるピアニストの演奏が
勝手に響き始めました。
ヴァルター・ギーゼキング
活躍していたのは1950年代と、かなり古い時代で
なくなってから、もう50年以上
版権まで切れているような人なので
知っている人の方が少ないかと思います。
私も、たまたま何かのBGMでこの人のモーツアルトを聞いて
忘れられなくなりました。
純粋で、透明で、清らかで、
それでいて、その一番根本のところに、どうしようもない悲しみが、はっきりとあります。
1巻の、広い家の中で神田サンが一人で暮らしていたところを読んでから
ギーゼキングの透明な悲しみをたたえたモーツアルトの演奏と
ピアニスト・神田冬樹の演奏のイメージが、ぴったりと重なりました。
ギーゼキングのモーツアルトの演奏を貼っておきます
やはりここは、奥様にささげたあの曲
「きらきら星変奏曲」と行きましょう
本当に、作品の神田サンのイメージとピッタリです
きっと、森山君のようにピアノが大好きになりますよ
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